「文は人なり」 文章を上手に書くコツは? (前編)


「文は人なり」という言葉があります。その文章を見れば、書き手の人となりがわかる、という意味。漢字が多くて小難しい文章を見れば「これを書いた人はお堅い人かな…」と身構えたり、例え話が上手な文章を見れば「人生経験が多くて知的な人かな…」とわくわくする。優しく諭してくれるような文章を書く人はきっとお母さんのような人だろうし、断定的な口調の文章を書く人はもしかしたら、自信家で頑固者かもしれません。

それではここで、勇気を持って自分の文章を見返してみましょう。
「だから」「きちんと」など口語を使っていませんか? 5W1Hは大丈夫? …です。…です。と同じ文末が続いていませんか?
こういう基本のルールは一応大丈夫ですかね?
では、文章の構成はどうですか? 結論から先に書いていますか? 文章の流れは? …であるため、…であり、など、くどくど長い文章が続いていませんか? 長い文章には、強弱が必要です。強弱を出すポイントは、一文の長さを調節し、接続詞をうまく効かせることです。

では早速、本題に入りましょう。
どうやったらいい文章をかくことができる?と聞かれたら、私はこう答えます。
①基礎ルールは必ず理解する
5W1Hを意識する。ですます調、だである調は同じ文章の中で統一する。など、小学校〜高校の国語の教科書の後ろにまとまっている作文の基本は必ずマスターしましょう。
wordの文章チェックを嫌がる人は多いですが、私は、基本的には従った方が良いと思います。
②でもね、やっぱりね、きっと接続詞は大切
「でもね」も「やっぱりね」も「きっと」も接続詞です。順接、逆接、並列、対比…たくさん種類があります。そして順接だけをとってみても、「このため」「したがって」「それゆえに」「そこで」など、大量に存在します。順接は前の文章を受けて次につなげる働きを持ちますが、どの接続詞を選ぶかで文章全体の印象がだいぶ違ってきます。接続詞の働きを覚えるのはもちろんですが、このバラエティがたくさんあると、文章のイメージを上手に調節できます。

さてさて次は、センスの話。後編に続きます。

 

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