資料が少ない場合はどうすればいいの?


こんにちは、顧客サポートの山下です。
弊社で寄せられるお悩みに、テーマは決まって資料を集め始めたんだけど、資料が全然見つからなくてこのままこのテーマで書いていけるのか不安だと悩まれている声が非常に多いです。

率直に申しますと、資料が少なかったり見つけにくいテーマでの執筆は非常に難しくて大変ですよ!

資料が無い場合はデータが無いという事です。データが無いという事は、ご自身が主張されたい事が正しいと証明するための根拠がありません。「何を元にそう考えるの?」「そう言える証拠は?」と言われた時に、過去に有名な研究者の人がこんな事を証明している、こんなデータが出ている、等と見せる事が可能ですが、無い場合は証明するためのデータや資料をご自身で分析して作り必要がございます。

先行研究が存在していれば「〇〇氏はこれを〇〇と証明している」と一言書くだけですが、まだ行われていない研究の場合は全て一からご自身で証明していきます。

とても大変な作業ですが、覚悟の上で努力するのは素晴らしい事ですので、挑戦して頂いても問題はございません!指導教官の方からしっかりとご指導を仰いで頂き、研究方法のアドバイスを頂きましょう。

しかし、卒論提出まで期限がございます。何年も何年も研究を続けている研究者と違い、卒論は数ヶ月~1年程度の研究と執筆期間となります。現実的でないテーマは諦める方が無難でしょう。

例えば今話題のアイヌについて興味があり、卒論を書きたいとします。アイヌの純血について調べようと「アイヌ」「純血」とcinii(ネット上の論文閲覧サービスです)で検索すると、ciniiを通じて本文が読める論文は4件しか出てきませんでした。

では、「アイヌ語」と入力するとどうでしょう。253件もの論文が出てきました。

勿論この中から更にご自身の選ばれたテーマに沿ったものを探すため、更にしぼられてきますが、非常に豊富な資料がございます。

誰もやった事のないテーマにしようとあまり限定したテーマにしますと資料は少なくなります。オリジナリティを、あまり人がやっていないテーマをと指導教官の方にプレッシャーをかけられるかと思いますが、既に多くの研究がなされているテーマであっても、ご自身が少し新しい角度から切り込んでみるだけでオリジナリティは出てきます。

始めて卒論を書く大学生の皆様には、いきなり大学院生や博士課程の方が行っているような研究や論文を書く事は求められていません。限られた時間内で行うには無理のあるテーマは選ばず、ご自身ができると思う範囲でテーマを選びましょう。「できるかな…」「できないかも…」「間に合わないよなぁ…」と思っているとなかなか卒論は進みません。「よし、これならできる!」「これなら書けそうな気がする」というテーマの方がやる気が出て、完成までの道筋がはっきりと見えてきますよ!

テーマ選びはとても重要です!
とりあえずこれでいいか、と選んで後で後悔しないように、しっかりと考えて指導教官の方にもアドバイスを頂きながら、書きたいと思うテーマを見つけましょう。

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