「このテーマで論文は書けますか?」


こんにちは、顧客サポートの山下です。
まだテーマが決まっていないけど、なんとなくこんな内容を書きたいな…という状況の方から多いのが「このテーマで論文は書けますか?」というご質問です。

そのテーマで書けるかどうか、見極めるポイントはまずは先行研究の量です。

 【先行研究が多いか否か】

先行研究が多い場合は資料がその分多いため、あらゆる情報を用いて論じる事が可能です。資料収取にも困らず、「こういう事が言いたいんだけど、それに関する資料が無い…書けない、どうしよう」といった状況にも陥りにくいです。

論文検索サイトのcinii,googlescholar等で自分の書きたい内容のキーワードを入力して検索してみると、自分のテーマに関連する先行研究がどれくらいあるのかがわかります。ものによっては100件以上ヒットしますが、少ない場合は1~2、または0という事も…。

資料が無い場合は、自分でデータをとって根拠を作らなければいけません。実験、ヒアリング、アンケート調査、統計、史料や小説の分析など、ご自身で一からデータを取らなければいけません。

【ヒアリング、アンケート調査や統計をご自身で行う事が可能か否か】

そこで次にポイントになるのは、ヒアリングや実験、分析等を行う事ができるかどうかです。ご自身のスケジュール、執筆速度やヒアリングやアンケート対象者を見つけられるかどうか、現地取材に行く事が実際にできる距離なのかどうか、現実的であるかを考えましょう。

アンケート調査をベースとした論文も書きやすいですよ!

先行研究が少ない場合は執筆内容の大半がアンケートの調査結果になります。他文献を上手くまとめたりするのが苦手だという方も、ご自身で行われた調査の方法や内容、結果をまとめるのでしたら引用等も気にする事なくご自身が行ったありのままを書けばいいだけです。ヒアリングの内容を文字に起こすだけでも文字数がかなり必要となる場合もあり、論文の規定文字数の大半を埋める事も可能になります。

文献が少ないから諦める必要はございません。資料が無い場合は正直に「こういう資料が無かったから、自分が調査してみた」と書いて、その結果をまとめれば良いのです。

弊社ではアンケートの調査が依頼主様にとって現実的であるかどうか等は依頼主様の交友関係やスケジュール、現地取材に行ける距離にいらっしゃるか否か等については把握する事ができません。また、指導教官の方によっては「文献が少ない場合は信憑性が低くなるけどネットからの情報を元に書くと明記した上で使っても良い」とおっしゃる方や、「アンケート調査は何十人もやらないと意味がないけどできるの?」と突き返される方もいらっしゃったり、考え方は人それぞれです。必ず指導教官の方にご自身がどのように研究を進められる予定かをご相談頂き、ご指導を仰いで頂きますようお願い申し上げます。

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