東京五輪エンブレム問題


こんにちは、顧客サポートの山下です。

先日9月2日、東京オリンピックのエンブレムが取り下げられてしまいました。招致活動に使用された桜のエンブレムが好評だから代用すればいいではないか?との声も上がっておりますが、招致活動用のエンブレムは正式なエンブレムの代用として、正式なエンブレムを隠しておくための仮のものです。IOCの規定でこれを正式なものとしては使用ができないそうです。

日経ビジネスの記事(http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/090100076/?rt=nocnt)によると、

「誰もが使うアルファベットをベースにした単純なデザインは、実際に似ることはあるのは仕方がない。その点を説明した上で、法的には問題ない点のみを 説明していれば、ここまでの炎上はなかっただろう。しかし、一部の人々は「まったく似ていない」、「模倣は一切したことがない」という佐野氏の感情的な発 言のみに反応。インターネットを通じて佐野氏が手がけたこれまでのデザインの検証を始めた。

そこで出てきたのが、サントリーのノンアルコールビール飲料「オールフリー」の景品のトートバックのデザインだ。佐野氏がデザインを手がけたとの 触れ込みで発表されたデザイン(実際にデザインしたのはスタッフで、佐野氏はその監修をした)の一部に、明らかに他者のイラストや写真をそのまま使ったも のがあった。

ここで「模倣したことはない」という佐野氏の発言の信頼性が完全に崩れた。もはや佐野氏が何を言っても、そこに説得力は無くなったのだ。」

佐野氏本人がデザインしていないが、監修をしていたデザインがパクリだった事で更に叩かれていたのです。

STAP細胞のコピペ問題の際にも話題になりましたが、コピペ論文を通してしまった事について指導教官や原稿に目を通した審査員にも責任が問われます。『あの大学では他大学で行った他人の研究を、あたかも自分の大学の生徒が行ったかのようにでっちあげるのか』という悪い評判が当然ついてしまいますよね。たとえ意図的ではなかったとしても、周りからはそのように見られてしまいます。

オリンピックのエンブレムデザインに『○○を参考に作りました』とは表記できませんが、論文では引用表記をする事により堂々と他人の文章を使用する事が可能です。他人の書いた文章を自分の論文に載せる事は禁止されていません。ただし、『表記をきちんとすること』です。

佐野氏のように、『パクリだろ!詐欺だ!』などと責められないように…皆様、論文の引用表記は正しく行ってくださいね!多くの方からの信頼を失ってしまいますよ。

 

 

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