日報に書くべきことは3つ 〜生活スタイルが変わる日報の書き方〜


日報書くのって面倒ですよね。
何が一番面倒ですか? 今日やったことを思い出すことかな? たぶん違いますよね。そのあとに書く「感想みたいな、反省みたいな何か」を見つけてくるのが面倒なんですよね。そもそも毎日同じようなことしているし、反省を促すようなことは起きないし、大きな変化だって、滅多にない!とりあえず、3個か4個の出来事を取り出して、気づいたことを書いておくか〜って、なっていませんか? 仕事が早い人を見た➡︎参考にしたい。 仕事が終わった➡︎次はこれに取り組みたい。「…に挑戦したい」「…を学んだ」「…が参考になった」のオンパレード。ああ、面倒…

これは、「起きたことから学んだことは何か」という軸で所感を書いているからかもしれません。新たに、日報を書く3つの軸を、①事実 ②得したこと(得たもの) ③損したこと(失ったもの) としてみてはどうでしょう。①事実を元に、今日新たに②何を得たか、逆に③何を失ったかを書く。
①事実
その日にしたこと。一日何をしたか、誰と会ったか。事実のみで、自分の感想は書きません。
②得したこと(得たもの)
契約であったり、新しい情報であったり知識や方法であったり、出会いであったり、昨日の自分との差分を取ったときに、新たに得たものを書きます。
考え方:昨日はなかったけど、今自分にあるもの(自分が知っていること)は何か?
例:
・木村先輩と同行したとき「お客様に薦められた本は次回会う時までに必ず目を通すべし」というアドバイスがあった。
・A会社とアポイントが取れた。2週目と4週目の火曜日は定例会。水曜以降は比較的時間があるという情報。
③損したこと(失ったもの)
限られた勤務時間の中で、無為に過ごした時間は無かったか? 商談のロスト誤発注でロスしてしまったお金。また、何かのために費やした時間やお金。得たものとの費用対効果など、厳しく反省します。
考え方:期待以上の効果が得られなかったことは何か? その原因は?
例:
・来年度計画の打ち合わせが伸び、予定より1時間ロスしたものの具体的な数字は決まらず。次回は最初にゴールを共有してから打ち合わせに臨むこととする。

何を得たか、何を失ったか。1日の収支を出すという感覚で、日報を書きましょう。生活は毎日新たなものとの出会いであふれています。昨日と違った何かを得るために、「何をしようかな?」、また、限られたリソースを有効に使うために、「何ができるかな?」という視点で行動する気づきを与えてくれると思います。

「文は人なり」 文章を上手に書くコツは? (後編)


それでは、最後のコツに進みましょう。こういう3つのポイントを挙げる場合のお約束ですが、これが一番大切で難しいです。

③センスは、読んだ文章量X読んだ文章の質で決まる
試しに、夏目漱石作品を大量に読んでみましょう。一日何時間というハイペースで。絶対、メールを打つときに「好かろう」(よかろう)という古くさい言葉が浮かんでくるはずです。もしくは翻訳作品。「A社の炊飯器の性能と当社のそれを比べてみよう」など、ちょっとだけ不自然な(直訳っぽい)日本語が浮かぶと思います。他には民法。あなたは「‥の場合にはその限りではないけどね」などと言い出すかもしれません。 つまり何を言いたいかというと、人間は触れたものに影響されますね、それは文章についても同じということです。これは私の実感ですが、人の文章を読むとそのあと自分が書く文章がその人の文体に似てきます。熱中してドラマを見ていると、そのヒロインに口調が似てくるのと同じ感じ。いい文章と沢山出会わないと、自分からいい文章は生まれません。だから、たくさん文章を読みましょう。夏目漱石も、太宰治も、川端康成も、作家でもありますが、みーーーんな、本が大好き。夥しい量の小説を読んで、大作家になったのです。
コツと言いながら、結局本を読めってことかよ!? 学校の先生と同じじゃないか!ってお怒りの気持ちもわかります。でも、これが唯一の方法だと思います。

最後に、ここまで読んでいただいたみなさんにひとつ朗報です。この「多読作戦」、結構短時間で効果が出ます。例えば新製品の紹介文を3本を書くという日は、過去の紹介文や全然関係ない会社の新製品紹介文を何でも1時間、まるでシャワーを浴びるように読み続けます。そうすると、書き始めからすらすらと言葉が出ます。特に接続詞は、まるで用意されていたかのようにぽんぽん浮かんできます。逆に、普段書き慣れているジャンルの文章であっても、久々に取り組むような時は、なかなか調子が出ません。
文章もスポーツと同じ。ルールの理解と基礎体力、そして良いコーチが大切です。一度騙されたと思って、試してみてください。

完結な文章をさらっと書ける人は、「イケメン枠」とまではいかなくても「知的で奥が深そうな素敵男性枠」に入れてもらえる…!ような気がします。逆に言えば、どんなに仕事ができたりアイディアマンだったりしても、いざ文章を書かせてみると「この仕事を好きな理由は、自分の実力を常に試せる環境だから好きです!」なんて支離滅裂の文章を書くような人だったら、残念ですが「もしかしたら期待はずれ?」という気持ちを抱かれてもしょうがないと思います。お勉強がインプットだったら、文章にして表すのはアウトプットです。どんなに論理的で画期的な考えが頭に浮かんでいても、その内容を人が読みたいと思う文章にアウトプットできなければ、それは考えていないのと同じことです。自分の実力より低い評価をされてしまっては、悲しいですよね。昇進論文や卒業論文などの人生の中で大切な表現の機会に、文章を書けないせいで本領を発揮できなければ、悲しいなんかじゃ済みません。

個人によって考え方はありますが、自分の文章は自分で書かなければならない、人に考えてもらうのは気が引ける、という考え方に日本人は特にとらわれすぎている気がします。海外の大統領は、スピーチライターの存在が公にされていますし、国会の答弁だって、全部の発言を発言者自身が書いているわけではありません。個人には得手不得手があって当然ですし、書きたくない文章だけど、自分がやらなきゃないから頑張って書くというは、本当に合理的な作業でしょうか。「どうしても文章だけが苦手で泣きそう…、」「そもそも本読む時間なんかないよー、」という時は、新たなスポーツを始めるくらいしんどい「超多読作戦」に取り組む前に、「書ける屋」にご相談いただければ、文章のプロがお悩みにお応えします。

「文は人なり」 文章を上手に書くコツは? (前編)


「文は人なり」という言葉があります。その文章を見れば、書き手の人となりがわかる、という意味。漢字が多くて小難しい文章を見れば「これを書いた人はお堅い人かな…」と身構えたり、例え話が上手な文章を見れば「人生経験が多くて知的な人かな…」とわくわくする。優しく諭してくれるような文章を書く人はきっとお母さんのような人だろうし、断定的な口調の文章を書く人はもしかしたら、自信家で頑固者かもしれません。

それではここで、勇気を持って自分の文章を見返してみましょう。
「だから」「きちんと」など口語を使っていませんか? 5W1Hは大丈夫? …です。…です。と同じ文末が続いていませんか?
こういう基本のルールは一応大丈夫ですかね?
では、文章の構成はどうですか? 結論から先に書いていますか? 文章の流れは? …であるため、…であり、など、くどくど長い文章が続いていませんか? 長い文章には、強弱が必要です。強弱を出すポイントは、一文の長さを調節し、接続詞をうまく効かせることです。

では早速、本題に入りましょう。
どうやったらいい文章をかくことができる?と聞かれたら、私はこう答えます。
①基礎ルールは必ず理解する
5W1Hを意識する。ですます調、だである調は同じ文章の中で統一する。など、小学校〜高校の国語の教科書の後ろにまとまっている作文の基本は必ずマスターしましょう。
wordの文章チェックを嫌がる人は多いですが、私は、基本的には従った方が良いと思います。
②でもね、やっぱりね、きっと接続詞は大切
「でもね」も「やっぱりね」も「きっと」も接続詞です。順接、逆接、並列、対比…たくさん種類があります。そして順接だけをとってみても、「このため」「したがって」「それゆえに」「そこで」など、大量に存在します。順接は前の文章を受けて次につなげる働きを持ちますが、どの接続詞を選ぶかで文章全体の印象がだいぶ違ってきます。接続詞の働きを覚えるのはもちろんですが、このバラエティがたくさんあると、文章のイメージを上手に調節できます。

さてさて次は、センスの話。後編に続きます。

 

論文の文字数恐怖症を克服しよう!


論文やレポート提出の課題が出た際、文字数無制限の場合もありますが多くの場合は「○○文字以内」と指定されます。そこで誰もが一度は「え…そんなに多く書けない…」という絶望感を感じた事があるでしょう。

例えば1400文字以内という指示が出たとします。

数字だけ見ていると「千」という単位がとてつもなく大きく感じるかもしれませんが、だいたいA4一枚分で1300文字程度なのです。紙一枚と思えばそんなに多くは感じないですよね。

 

それでもなんとなく多い気がしますか?

 

では、500文字がどれくらいの量なのかをこちらを参考にして見てみてください:

 

ねぇ聞いて!最近マジで彼氏がムカつくんだけど。ずっとお金無いお金無いって言ってる癖にバイトすらしてないで親の仕送りだけで生活してるし、遊びに行く時の交通費も食事代も、デート代全部私が出してるんだけど!完全にヒモだよね?そんな事言っている割には着てる物とか全部ブランドものでさぁ。マジで誰かに貢いで貰ってるんじゃないのって超疑ってるんですけど。最近ずっと携帯ばっかいじってるし、絶対怪しいよね。人には男からのメールが来たら職場の人からであっても超怒る癖して、自分の携帯に届いたメールは見せてくれないし。これってやっぱり浮気してるって事かな?私もしかして財布にしか思われてない?やっぱ別れるべきかなぁ…でも付き合って三年も経つし、優しい時はめっちゃ優しいし、疑ってる自分が悪いのかなって思ってしまう事もあって。浮気してるって証拠も無いのに疑うのは良く無いかなって思うしなぁ。私実は会社の先輩に言い寄られてるんだよねぇ。彼氏より超働いててデキる男って感じだし、背も高くてスーツ似合ってて超格好良くて、彼にちょっと傾いてしまっている自分もいるんだよねぇ。え?これじゃぁ自分の方が浮気してるって?確かに!(笑)

 

はいっ、これでぴったり500文字!

こんな会話どこかで聞いたことある感じですよね。これで丁度500文字です。1000文字ならこの2倍、2000文字ならこの4倍ですが、こんな感じで書いていたらあっという間に書けてしまいそうな気がしませんか?こんな彼氏に対するお悩み相談だったら文字数2000文字以内と指定されても「こんなのじゃ足りない!もっと話したい!」と、むしろ文字数が足りなくなってしまうかもしれないですね。

 

最初はいかに内容を細かく、しっかりと書くかという事に悩む方が多いと思いますが、論文は慣れてくると、もっと言いたいことがあるのにも制限文字数が少なくて書けない!と、むしろ少ない文字数指定だと書きにくいと感じるようになる事があります。短い文字数の中でいかに言いたいことを上手くまとめるかというテクニックが必要になってきます。

 

文字数だけを見て「げっ…」と青ざめてしまい、レポートに着手するのを後で後で…と先延ばしにしてしまって気付けば提出日目前!なんていう事にならないように苦手意識を克服していきましょう。

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レポートテーマの悩み


学校のレポートでお悩みの方からの依頼でよく聞くのが「テーマは○○なのですが、何を書いたらいいのかさっぱり思い浮かびません。」という声です。初めから「これについて書きたい!」と決めている事があれば話は早いですが、必ずしも与えられたテーマに興味がある訳ではないですし、専門外の授業の課題である事もありますよね。

どういう内容を書こうか、何からそもそも手をつけたらいいのか…悩む方が多いと思います。

 

例えば「若者言葉について書きなさい」というテーマが出たとします。若者言葉の何について書けばいいのか、具体的な指示が無いとどうすればいいのかわからない…と感じる方も多いかもしれません。しかしこれは逆に好きに書いていいという自由度の高いテーマで資料も集めやすく、先生は決して意地悪ではありません。

 

①現状を調べる→発展させる

何について書いたらいいのか分からない場合はひとまず「現状を調べる」事をしましょう。現在よく使われている若者言葉は?その意味は?特徴は?そこから掘り下げていくと、過去にどういう言葉が流行したか、若者言葉はいつから存在しているのか、など様々な方面に話を膨らませる事ができます。以前紹介したciniiやGoogle scholar等を利用して若者言葉について書いている論文等から資料を集めるのも良いでしょう。

 

②集めた資料から何が言えるかを考える

例えば若者言葉について調べたところ、以下のような資料が集まったとします。

 

★  若者言葉は音楽文化と密接に関わっている

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

★  言葉の変化はインターネットが影響している

★  言葉の変化は異文化の導入、グローバル化の象徴である

 

ここから自分は何を言えるだろうか?と考えます。

例えば「若者言葉は異文化の融合の象徴であり、言葉の乱れではなく発展だ」という肯定的な考えを書いても良いですし、「言葉の変化は日本語の乱れ、文化の衰退だ」という否定的な考えを書く事もできます。

 

③決めた結論を証明する

では、ここで否定的な「言葉の変化は日本語の乱れ、文化の衰退だ」という事を書こうと決めたとします。上で集めた資料からそれを証明するのに使える資料はを以下のように絞ります:

 

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

★  言葉の変化はインターネットが影響している

 

ここから更に話を発展させる為に資料を付け加えて肉付けしていきましょう。子供が親に繰り返し「なんで?なんで?」と聞くかのように、自分が書くこと一つ一つに「何でそう言えるのか」を証明していきます。CiniiやGoogle scholarをここでも活用し、過去に同じような事を研究した方の論文やデータを探し、自分が考えている事が正しい事を証明しましょう。

 

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

追加裏付け資料:子供は親から繰り返し言葉の間違いを指摘させる事で言葉を覚える。働いている両親が多い現代の子は親から言葉の間違いを注意されない。学力低下により親の学力も下がっている事も問題である。

 

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

追加裏付け資料:日本語は本来「1言えば10わかる」という文化だが、言葉の裏の意味まで理解できない人が増えている。カタカナの単語が増え、本来の日本語の利用が徐々に減っているのではないか。

 

★  言葉の変化はインターネットが影響している

追加裏付け資料:インターネットにより会話をする機会が減り、声の調子や言葉の間から意味をくみ取る能力が薄れてきている。インターネットは家族内での会話を減らし、親子が言葉を交わす機会が減っている。数年前の携帯電話利用者は電話を多く使用していたが、現在はメールを多く利用している傾向がある。

 

このようにさらに深く「なぜなのか?なぜそう言えるのか?」と掘り下げて資料や過去の論文を探し、「○○さんもこう考えてる!」「○○さんはこう言っている!」「○○さんの研究結果からはこんな事がわかる!」と、自分以外の人が集めた資料や証明している事などを裏付け資料として含ませていきましょう。

 

上の資料をきちんと文章にまとめ、「はじめに」と「考察」を前後に付け加えるだけでざっくりとですが、レポートが出来上がります。意外と簡単に出来るような気がしてきませんか?テーマについて深く思い詰めず、とにかくテーマついて何でもいいので調べてみましょう。

 

前にも書きましたが、自分の考えだけではレポート、論文は書けません。

この人も、この人も、こんな人もこう言ってるんだから自分の言ってる事は正しいでしょ?と考えながら、強い味方を何人も自分に付ける気持ちで資料探しをしてみて下さいね!