卒論で悩みすぎて疲れました・・・


卒論代行・論文代行の書ける屋です。

10月もいよいよ終わりに近づき、卒論の締切が刻々と迫って、焦られている方も多く見えてきました。あなたも卒論は順調に進めていますか?

先日1時間半以上かけて当社との卒論対面相談に見えた依頼主様は、早い段階から取り扱い卒論のテーマも決めて、資料も読みこんでいらっしゃいました。それでも、依頼主様の取り扱いテーマの話がわかる教官が一人しか見えず、教官も忙しくてなかなか指導が行き届かないという実情を話されていました。

私がお会いさせていただく依頼主様のほとんどの方には話させていただくのですが、高校までと違って、大学では塾にあたるものが皆無といっていい状況です。

もしあなたが、「某野球チームの球団経営について」「ビザンツ帝国における装飾品の変遷について」「今昔物語から見る当時の日本人の価値観と美意識」といったテーマを研究したいと思ったとしましょう(もちろん上記3つの中のどれか1つを選ぶという意味ですよ)。

あなたの大学の中で、何人の教官がそれらのテーマを指導可能だと思いますか?

もちろん大学の規模や教官の方の専門性にも左右されるでしょうが、もっとも多い答えを申し上げましょう。

上記の各テーマ、「3つすべて0-2人」にほとんど集約されます。これは、あなたが上記3つ以外のテーマを設定されたとしても大して数字は変わりません。

ところで、高校の時に数学の微分積分がわからなかったとき、学校の中に何人の人が微分積分を教えられるか覚えていますか?

ちょっと難しいですが、「少なくとも数学科の教員の数」は、あなたの悩みを解決することができました。大学の卒論とは状況が大違いですね。こうした状況だからこそ、卒論で悩まれる方が多く、依頼を検討される方も日に日に増えています。

こういった事情を踏まえて、書ける屋では、一人でも多くの卒論で悩める依頼主様のお役に立てるように、対面相談を軸に、卒論のサポートを進めていきます。また、「卒論の書き方」をまとめたサイトは確かに存在するものの、はっきり言って初めて卒論を書く方の立場に全然立てていません。いくらなんでも難しすぎて、臨場感を持てる代物ではありません。弊社のブログも依頼主様から「難しいね」と言われたこともあるので、まだまだ研鑽の余地があります。ですが、中長期的には、「誰が読んでも論文の書けるようになる」情報を集積した場所を作りたく思います。

 

 

論文代行の対面相談について~「いったい何を話すの?」


卒論代行・論文代行の書ける屋です。昨日・今日に引き続き、明日も明後日も依頼主様との対面での打ち合わせです。

「どの代行業者に頼めばいいのだろう?」「不安だなー」など、依頼主様からの不安の声もよく耳にしております。

先日お会いした依頼主様からは、「来るまで不安で仕方なかった」「話をしてみて安心した」といった感想を頂きました。また、今日お会いした依頼主様からは、「電話がつながって良かった」とお話しいただきました。

さて、論文についてはどのような話をしているのかもお伝えします。

1 論文の大まかな構想や章立て(方向性を依頼主様とすり合わせるので、原稿へのイメージがわきます)

2 指導教官の性格や指導内容(卒論っていきなり2万字ポンと出すものではありません。途中経過を見せて指導を受けながら完成させるものです

3 文章の難易度(「依頼主様が時間さえかければたどり着けるレベル」「文章が苦手な人ががんばって書いた感じが出ている」といった要望が一番多いです)

4 使用する参考文献

5 中間発表やゼミでの発表の日程

6 テーマを選ばれた理由

ざっとこんな感じです。他にも込み入った話をすることもありますし、中には発表のコツをお伝えする場合や、教官の方からの質問事項への対応方法などをお話しすることもあります。

立地の都合上ご近所の方からの依頼も多いですが、片道1時間半以上もかけてお越しいただく依頼主様も少なからず見えます。せっかくお時間を頂いているので、論文に対する悩みや不安、疑問点を少しでも多く解決頂ければと思って対面打ち合わせの機会を設けておりますので、お時間の心配をなさらずにお話しいただければと思います。

 

最近の卒論の悩み相談


こんばんは。論文代行の書ける屋です。最近卒論の相談事や依頼が増えています。

1「卒論の締切は来年度だけど、テーマが全く決まらなくて不安」

2「就活が長引きすぎた。テーマは決まったけど、章立てもまったくできていないし、参考文献すら集めれてない」

3「テーマを大幅に変えることになって、この時期に1からのスタートでつらい・・・」

こういった悩みを相談される方が多いです。それでは、上から順番に見ていきましょう。

1「卒論の締切は来年度だけど、テーマが全く決まらなくて不安」

まだ大学3年生の方からのご相談です。4年生の今の時期にこのような話を聞かされると焦る部分も多々ありますが、3年生の方ならあまり心配することはありません。むしろ、今の時期から前倒しで動いていることに共感が持てます。手前味噌で恐縮ですが、書ける屋ブログの卒論関係のことを上から順番に読んでいけば、イメージがわきます(笑)・・・宣伝になりましたが、今の段階であれば、好きなテーマを片っ端から調べていくことの方が大事です。その中で、「僕はこの問題にじっくり取り組みたい!」と琴線に触れるものを見つけて頂ければ、来年から卒論作成に苦労しなくなります。

2「就活が長引きすぎた。テーマは決まったけど、章立てもまったくできていないし、参考文献すら集めれてない」

就活お疲れ様でした。就活は「人によりけり」ではありますが、志望業界によっては長期化することもあります。就活を抱えながら卒論を書くのは集中できないし、悩まれるのもよく理解しております。現時点で章立ても参考文献も決まっていないのは、結構ギリギリなところです。

初めて卒論を書く方にとってはもうこの先、致命的なミスは許されない状況となります。選んだテーマで、先行研究が2ケタ以上見つけられるかが一つのターニングポイントとなります。10本以上の文献や論文があれば、それらを読みこんでまとめるだけでも十分な分量となるからです。なので、あなたがもしこの状態であれば、すぐに文献探しに取り組みましょう!

3「テーマを大幅に変えることになって、この時期に1からのスタートでつらい・・・」

これまで真面目に取り組んできたのに、テーマ設定の問題で1からやり直し・・・という方も毎年お会いしています。本当にご苦労をお察しします。気落ちしますが、ここで手を動かすのをやめると、最悪来年もやり直しということになりかねません。状況としては先述した2の方と似た状況です。まだなんとかなるので、資料集めから取り組んで、文献をしっかり読みこんでまとめていきましょう!

以上です。最近の卒論悩み相談とアドバイスでした。

 

最近多い卒論相談~こんな状態なら締切が危ない3選


おはようございます。卒論代行の書ける屋です。

あなたは卒論順調に進めていますか?あなたがドキっとしたなら、不安を抱えているでしょうし、「全然へっちゃらだ」と思ったあなたも教官の指導が本格的になってくるこれからだと風向きが変わることがあります。

そこで、卒論が順調に進められそうかどうかをチェックするポイントを3点お伝えしたいと思います。

1 参考文献の数は20本以上ある?

まずあなたの卒論の一番終わりから見ていきましょう。最後に参考文献リストが書かれていますよね?まだ書かれていない場合、今すぐ「参考文献」の4文字だけでも書きましょう。これだけでも体裁は少し整います。

これまで1000人以上の依頼主様の卒論を見てきましたが、最終的な参考文献の数は20本前後に落ち着くことが多いです。文献の数はこれからでも増やすことは可能ですが、もしあなたの参考文献数がまだ片手で数えられるくらいだと、教官から指摘される恐れが出てきます。卒論の資料の見つけ方は書ける屋ブログでも公開しているので、まだ資料が足りない場合参考にしてくださいね。

2 学校指定の様式に合わせている?

様式なんて最後にあわせればいいや」これまで卒論を相談された多くの方はそうおっしゃっていました。この考え、非常に危なっかしいです。フォントを修正したり、余白を調整したり、ページ番号を振ったり、参考文献の記載順番等々・・・ワードを使い慣れている人であれば比較的容易に対応できますが、卒論を相談される方でワードを使いこんでいる方にほとんどお会いしたことがありません。もしあなたも学校の様式を満たしていない場合、すぐに対応しましょう。

3 第二章まで進んでる?

「10月下旬現在でどこまで進んでいればいいの?」とよく聞かれますが、卒論の締切によって異なります。ですが、この時期に二章まで進められているかどうかはターニングポイントになります。

章の内容も個人差はありますが、最初の二つの章であれば、問題提起、取扱いテーマの全体像、課題などが主な内容になります。あなたが、少なくとも二章まで進んでいるのであれば、取り組んでいるテーマの全体像は把握している可能性が非常に高いです。あとは文献をしっかり読みこんだり、先生のフィードバックを受けたりしながら、考察を掘り下げていけば、完成まで大きく近づくでしょう。

以上の3点が今回のポイントです!

 

 

やっぱり論文の書き方ってわかんないよ!


論文代行の書ける屋です。ここ最近サンプル論文の投稿が続いたので、閑話休題。

「インタビューもアンケートも半年かけて集めた。それこそ100人近くのデータがある。先行研究も片っ端から集めたし、自分のテーマに関連するものも収集した。それこそ100本近くある。でも、どうしても論文としてかけない!

今日お会いした依頼主様からです。卒論なり修論なり、分量のあるものを作成するにあたっては、資料集め、アンケートやインタビューなど本当に多くのことをしなければなりません。依頼される方だけでなく、全国の学生の方々が取り組まれているのは本当に溜飲が下がります。

その中でも、「論文の書き方ってわからない」という悩みが非常に強いのです。「論文 書き方」で検索するといろんなサイトが出てきますし、書籍もたくさん出ています。でも、それらを読んだって書けるようにはならないのです!

書ける屋ブログでも書き方を公開していますが、お会いした依頼主さんからは「参考にはなったけど、正直書ける気がしなかった」「依頼した方がはやいと思った」などのコメントをいただいたこともあります。

でも、やっぱり論文を書けたら素敵じゃないですか?「何十ページにもわたる文章を書く経験なんて、仕事でも出てこないよ!」という反論も重々承知しておりますが、卒論自体、「通過儀礼」の側面も多々あります。正直なところ、学者さんにでもならない限り、卒論でやったことってほとんど実社会では役に立ちません。でも、大きな課題に向けて乗り越える方法を考えたり、周囲の力を借りたり、アイデアを形にしたり・・・といったことは、実社会でとてつもなく役立ちます。

そのため、書ける屋ブログでは情報をできる限りオープンにしますし(依頼主様の個人情報などはもちろん出せませんが・・・)、少しでも多くの方が論文を上手に書けるようになるお手伝いが出来ればなぁ、と思います。

 

卒論代行サンプル「ファミリーフレンドリー」施策


卒論代行の書ける屋です。今回はファミリーフレンドリー施策について卒論サンプルを公開します。ファミリーフレンドリー(以下ファミフレと表記)施策は、いわゆる家庭と仕事の両立ですね。

社会学部の方は、日本の雇用体系や労働環境に対して問題意識を持つことが多いので、卒論の題材としても、ファミフレがどんなものか知っておくことで、卒論の選択肢の幅が広がります。

「ファミフレ」施策の導入が企業に求められている背景として、脇阪氏は次の3点を挙げている。

第一に家族形態の多様化により、育児と仕事の両立が働く人々の生活上の大きな課題

になってきていることである。「夫が働き手で妻が家事と育児に専念」という伝統的家族が減少し、共働きが増加、離婚などによって仕事をもったー人親家族も増えている。

第二に性別役割分業観の弱まりである。男性では、伝統的な性別役割分業を支持する者

がかなりの比重を占めているものの、男女ともに従来の価値観は衰退しているのは確かで

ある。女性のすべてが男性と同様の働き方を求めているわけではないが、結婚後も仕事を

継続する女性が増えている。同時に男性も仕事以外の生活を重視し、生活と仕事の調和を

可能とする働き方を求めはじめている。

第三に少子高齢化である。出生率の低下は、家族政策の優先順位を高め、人口の高齢化の進展は、要介護老人が家庭にいる世帯への配慮の必要性を高めた(PHP新書日本型ワークシェアリング 脇阪明著164頁)。

このように企業で働く従業員の就業観やライフスタイルが大きく変化してきているにもかかわらず、人事や働き方の仕組みはいまだ十分に対応できていない。そのため仕事と生活のコンフリクトに直面している従業員は少なくない。これは職場における従業員の生産性や創造性を低下させ、働き方にも悪影響を及ぼす。こうしたことから、将来的には企業が取り組むべき労働条件の整備として「ファミフレ」の導入が大きな課題になる。

「ファミフレ」施策の具体的な例は、パートタイム勤務や育児休業、介護休業などのほかに、1つの仕事を二人で受け持つ「ジョブシェアリング」や有給休暇の拡充などがある。その他に「フレックスタイム」、子供の夏期休暇などに合わせる「学期勤務」、「在宅勤務」なども同施策と考えられる。

以上がファミフレ政策をまとめたものになります。実際に卒論で取り上げようと思った方は脇阪明氏の著書に目を通すことを強くお勧めします。

論文代行見本「表現の自由」


卒論代行・論文代行の書ける屋です。先ほど法律に関するお問い合わせのお電話を頂いたので、今回は憲法の「表現の自由」を取り上げます。法律関係の学問に取り組んでいる方にとって、憲法は避けて通ることができません。また、法律を専門にしていない方でも、一般教養科目や必修科目で憲法と向き合う場合があります。今回の表現の自由は、マスコミやマスメディアの報道姿勢とも絡むので、ホットな話題とも言えましょう。

本論では、表現の自由について述べる。

表現の自由は、「集会、結社及び言論、出版そのほか一切の表現の自由は、これを保障する。」とした憲法条文二一条第一項と、通信に関して述べた第二項によって規定されている。思想及び良心の自由が、主に個人の内的な活動についてのもの、つまり「内心の自由」であるのに対して、表現の自由は外部にそれを発信するという性質を持つ。そのため、内心の自由よりもより公共の福祉を理由とした制限を受けやすい。しかしここで重要なのは、その表現が誰かの権利を侵害し、公共の福祉に反するかどうかは、その表現が実際に行われるのを待たなくてはならないとわからないという点である。こうした点から、二一条第二項において検閲の禁止を定めたのである。

事後的にある表現が反しうる公共の福祉とは、例えば過度のわいせつ性であるとか、私人のプライパシーに関するものであるとかである(1)。また表現の自由に関する重要な判例の一つとして、外務省機密漏えい事件がある。これは一九七二年五月の沖縄返還に際して、日本からアメリカに400万ドルの供与という密約が交わされたことが野党委員によって暴露され、その情報が外務省女性事務官と毎日新聞記者によってもたらされた事件であった。

この裁判では、表現の自由が国家の秘密に対してどの程度迫りうるか、またそうした表現のための資料収集活動はどのような法的位置づけを持つかが争点となった、判決では、国家の秘密の内、合法でかつ実質的に秘密として保護するだけの価値がある情報については保護されなくてはならないとし、外務省女性事務官は国家公務員法一〇〇条一項「守秘義務違反」によって有罪となった(2)また資料収集活動は報道という表現の自由のためのもので尊重に値するという前提の下、毎日新聞記者が女性に肉体関係を持った上で情報漏えいを促したこと点が社会観念上許されないものであるとし、記者も有罪となった。

(1)(2)

どちらにも共通しているのですが、憲法の理念にのっとってさえいれば、「何をしてもいい」とは限らないというのが論文やレポートを書く際のポイントになります。論文を書く際のコツになりますが、一般論を追っていくだけだと、甘い考察にしかなりません。普通に考えたら起こりえない例外事例がなんなのか、いわゆる「法律に抜け穴」のようなものを見つけ出す視点で取り組むと、論文としての深みが出たり、新たな論拠が出たりします。

 

論文代筆サンプル「教育カウンセリング」


論文代行・卒論代行の書ける屋です。今回は論文代筆サンプルとして、「教育カウンセリング」を取り上げます。レポート課題は「学校カウンセリングとは何ぞや?」を想定しています。

学校カウンセリングは、人間性信頼を基本原理としながら、青少年の不安感や混乱感を除去し、不安感や反抗刊を変化させ、消極的態度や否定的態度を積極的態度や肯定的態度に変えさせるものである(1)。また、青少年たちに望ましい人間関係を体験させ、人間不信感を人間信頼感に変える態度変容や行動変容に関する新しい原理や方法を開発する教育活動である。そのため、学校カウンセリングは、現代社会の全領域で必要とされるものであるが、特にこの活動が学校教育の中で青少年の人格変容を目的とした活動としてもっとも強く必要とされるのである。

現代社会は、科学技術の発展を中心としながら現代人に物質的に豊かな、便利な生活をもたらした。しかし、その反面子どもたちの生活を困難にする多くの矛盾や混乱、欠陥をももたらした(2たとえば、子供たちは自らの将来に大きな不安を抱き、大人に対して不信感を発達させている。その結果、生活に意欲がなくなり、理由のない反抗や否定的態度を発達させてしまっているのだ。また、生活全般が都市化し、人間的な親密なコミュニケーションがなくなったため、子どもたちが望ましい仲間意識、社会性、協調性を発達させる環境が失われてきているのだ。さらに、情報社会という現代社会の中で、子どもたちは大量情報伝達の一方的な受け手となり、情報過多になり、意識の多様化、価値観の多様化のために悩まされることになるのだ。

かつては、「教育」と「勉強」は同じものとしてとらえられていた。教育とは、必要な知識や技術を子供たちに効果的に教え込むことであり、彼らに効果的な学習活動を持たせることである。しかし、現代では教育とはもっと幅広い活動と考えられるようになった(3それは、人間形成に関する種々の活動である。教育の領域には、学校教育のほかに家庭教育や社会教育がある。学校教育の中でも教科学習のほかに課外活動や学級活動などがあり、人間の全面的発達ということでは、このような活動も大切な教育活動であるとされているのである。

>(以下ポイント解説)

(1)どんなレポートでも、最初に課題内容に対する答えを言い切ってしまうとラクになります。最初の文章に合わせた話を書きならべていけばいいという作戦です。「一言で答えを言うなら何だろうか」と常に考えてみましょう。

(2)現代社会の有名な特色ですね。実はこの表現、すごく便利です。技術や経済の成長だけが私たちの幸せを向上させるものとは限らないという論点です。この点については議論の余地がありますし、様々な論文で視点も異なり、意見も対立しています。ですが、論文やレポートを書く際には「こういう視点もあるよ」ということで知っておくと便利です。

(3)たいていのテーマで無難にレポートの評価を稼ぐために便利な言葉です。「幅広い」。あとは、「意義が高まっている」。大人の事情になりますが、社会的にニーズが高まれば、研究の意義も出てきますし、研究費も獲得しやすくなります。そういった大人の方々の気持ちをしっかり汲みとれば、先生方の研究を盛り立てるような内容は喜ばれます(もちろん内容をしっかり書くことも大事ですよ!)。

以上が今回の論文代筆サンプルとアドバイスです。

戦後の経済成長について~論文サンプル


論文代行の書ける屋です。今日は戦後の経済成長についての論文サンプルを公開します。論文として戦後日本をどう取り扱うかは難しいところですが、本サンプルのような観点も効果的でしょう。

 

戦争により日本は多くの人材を失い、まさに焼け野原からの再スタートだった。また、不景気により、経済状態もどん底だった。しかし、朝鮮戦争による特需をきっかけに経済成長の一歩を踏み始めた。その後は、所得倍増計画や日本列島改造論などを実行し、アメリカに次ぐGDP世界第2位の経済大国にまで成長した。ここに至るまでの経緯に対する是非や、政治的な影響に関する意見は今も様々ある。

だが、この期間「アジアの中で日本がもっとも経済成長を遂げた」という事実は紛れもない。中国は人口が増えていたにも関わらず、文化大革命による停滞があった。アジア諸国には旧宗主国との争いもあった。朝鮮半島は冷戦の前線基地とされた。

日本だけ運良く戦火を避けたという見方もあるが、「経済力」に力を注ぎこんで成長を遂げた事実は誰も否定できない。公害問題や格差問題も現れたが、アジア諸国が容易に追いつけない程の経済水準までに達したのだ。こうした財務的な根拠や実績があって初めて、ODAを実施することができたのだ。

ODAについても、その運用方法には賛否両論ある。しかし、日本のODAによって、東南アジア諸国のインフラが整備され、今も有効活用されていることは事実だ。私が香港から東南アジアに行った際に、「日本が東南アジアのインフラを整備し、中国と韓国がその上に家を建てて利益を持っていっている。なぜ日本が利益を持っていかないのか」と現地の人に言われ、目が覚める思いだった。アジアの人が日本に対して好意を持っていて、かつ、日本の実績を認めていない限り、こうした発言は出ようもないからだ。

日本が世界に対して果たしてきた役割も直視すべきことなのだ。また、それらを正当に認識するだけでなく、現在にどれだけ生きているかも検証することであろう。

それから、「戦後の経済成長」と言われると、戦前がさも貧しかったかのように誤解されがちだが、そうとは言い切れない。次項で、戦前から戦時中における日本経済や生産力に注目したい。こうすることで、経済を軸にした近代と現代の間におけるつながりが見えるからだ。

論文サンプルー夏目漱石「こころ」


論文代行の書ける屋です。卒論代行や論文代筆のサンプルにはいろんなネタを選んでいますが、たまにはベタなものということで、夏目漱石の「こころ」感想文を公開します。

読書感想文やレポートではいろんな視点がありますが、「今と昔の共通点」に着目するのも重要な観点となります。

私が夏目漱石『こころ』を読んだのはこれが初めてではないが、昔読んだときと比べるとだいぶ読後感が違った。後半の先生の回想の手紙が印象的なのはもちろんそうだが、明治末の大学生の生活を垣間見ることができるのも面白かった。文系の学生が門外漢には意味のわからない哲学書を読んで解説してきたり、卒論に追われて論文をさらいまわったり、その提出が手を尽くしてギリギリ間に合わせられたエピソードを聞いたり、そういった点は今の大学生と変わらない。ただ就職についてはずいぶんのんきにしているのを見ると時代が違ったのだなあ、と思う。
そういったところは今も明治も学生は同じだが、やはり大きく違うところもあった。私たちが色々なところで「最近の若い人にはこういった傾向がある」とよく取り上げられているように、考え方の傾向とでもいうべきものは、時代を反映してどんどん変わっている。この作品の中で先生が言及した「明治の精神」がそれにあたるのかもしれない。しれない、と自信が持てないのは、先生の言葉が示しているものと、私がこの作品を読んで感じた「明治の精神」とが違うもののように思われるからだ。
明治の人であることが関係しているのかどうかはわからないが、先生もKもまっすぐで、言うなれば「熱い」性格だった。特にKは無口で勉強熱心、望みが高く、それでいてお嬢さんに抱いた恋心をどうすればいいかわからなくなってしまう純粋な性格の持ち主で、少女漫画に出てきそうだとさえ思う。自分に厳しく、とても真面目で遊びもしない、というまっすぐなところが昔の人らしいところだろうか、と感じた。だが、Kはそうして頑張ってはいたが、おそらくやりたいことはわかっていなかったと思う。高い精神を持ちたいとは思っていたが、それがどういうものかわかっておらず、しかも恋愛のような俗っぽいことは専門外であったから三角関係では親友に負けた。遺書にあった「自分は薄志弱行で……」という自殺の理由は嘘ではないように思う。まっすぐで厳しい「明治の精神」は、不器用なことも意味していたのかもしれない。
一方で、先生については、先生が手紙で自分を責めているような印象が言外にあるからかもしれないが、人間の弱いところが全部出てしまったかのような、そんな弱さを感じた。先生は「私」に対し、「人間は普段は善人でも、金が絡むと急に悪人になる」という旨のことを言っていたが、そういうことは本当に紙一重で転換してしまう。先生が気付いていたかどうかはわからないが、この言葉は「金」を「恋」に変えると先生にそのまま当てはまる。実際、恋愛のことになると友情がぎくしゃくする、ということはよく聞く話だし、むしろありふれた事態かもしれないが、客観的に先生がとった行動を眺めていると、なかなか残酷であるように感じた。確かに、恋愛の問題は難しく、面と向かって宣戦布告をしたところで友情に影響が出るのは変わりないだろう。また、一人の異性に恋をした人が複数いたら、その取り合いが戦いの様相を帯びてくることはある意味仕方のないことだ。戦略的に行動してその人を勝ち得たい、と思うのは自然だし、その人のことが好きであればあるほど、行動は狡猾になってしまうかもしれない。しかも、時代を感じさせる点だが、先生はKにこちらの恋心を黙ったまま弱いところを突いてお嬢さんから遠ざけただけではなく、恋人になるという段階を飛ばして結婚まで決めてしまった。Kの立場から見たら、完全に裏切られたと思うだろう。失恋はKの自殺の理由のすべてではなかったと思うが、引き金になったのだと思う。恋愛に鈍感で、むしろ軽蔑していたようにも見えるKが、その弱いところを認め、先生の前にそれを告白したのは、やはり友人だという信頼があったはずだ。それを裏切られたら、人生に迷っていたKは、すべてを失ったように感じるだろう。
このような自分に対する異常なまでの厳しさが、「明治の精神」なのではないかと思う。先生は、彼の魂を思って死ぬ、という意味で「明治の精神とともに死ぬ」と言ったのだろうか。それとも、責任のために死ぬ、という意味でそう言ったのだろうか。そこが私には疑問だ。だが、もし後者なのだとしたら、先生の行動は責任のない行為だと思う。自分のしたことに罪悪感を抱いているのなら、しっかりと職に就いて、静さんを死ぬまで養っていくのが筋なのではないか。そう思うのは私が最近の人間だからなのだろうか。
しかし、恋のために友人を裏切ってしまったのも、その罪悪感に耐えきれなくなってしまうのも、人間の弱さなのだと思う。先生が特別に弱い人間なのではなく、人間の弱い部分が全部出てしまったのだ。それは紙一重で起こることだから、いつ誰に魔がさして、人生が狂ってしまってもおかしくない。
登場人物の行動から、人間の性質のようなことなど、色々なことを考えてしまった。読者に色々なことを考えさせるから、『こころ』は今まで名作として読み継がれているのだろうと感じた。「私」が電車の中で先生からの手紙を読んで、どのように感じ、どのような行動をとるのかもとても気になるところだ。

(代筆サンプル、以上)

ポイントは後日解説したいと思いますが、ある程度の分量を書くことが求められる場合、論点をあらかじめ何個か明確にしておくことで、筆が進むようになります。